アンティークなもの
時代あるもの、少し古いものが好きです。
身の回りにあるを並べました。
読んでやってもいいかな。と、思う方がいてくだされば嬉しいです。
アンティークと呼べる程のものではありませんが。
(販売はしていません。)
櫛と簪 kushi to kanzashi
螺鈿細工の櫛とかんざしです。桐の箱に入っています。可愛いです。私の成人の祝いに母から贈られたものです。実のところ当時はそんなに良さを感じられませんでした。長い間仕舞っていましたが、ふと思い出して手に取ってみました。よくよく眺めて、ほんと素敵なものと思いました。あぁ、これが価値観なのかな、と。
懐中もの kaityumono
こちら長方形でポケットがあり、蓋がついています。 切り嵌め(キリバメ)という手法を用いて縮緬で細工が施されています。 江戸縮緬の素材は繊細で厚みがなくかさばらないため、スタイリッシュに懐中に忍ばせることができたのだと思います。 布だけで表現できない部分は細い線で描かれ、特に虎はカッコ可愛いです。物づくりをする者としては大変勉強になる品です。
山野草とカゴ sanyasou to kago
花は本当に美しいですね。開店以来、ずっとお花を持ってきてくださる方がおられると以前に書きましたが (こちらのコメント)、 そのコメントを掲載したのが10年以上前。その時点で10年お世話になっていました。あれから今でもずっと持ってきてくださっています。 ありがたいです。心より感謝です。花も変わらず美しいです。古い大きい火鉢の上にガラス天板を乗せ、
カゴにホタルブクロ、ススキの葉、南天の葉を入れました。バックは筒書きの鳳凰を屏風に仕立てたものです。
蚕籠 kaikokago
ご紹介したいのはつるべの花入れではありません。籠(カゴ)です。 これはお蚕さんを飼うのに使用されるものです。 桑の葉を敷き詰め、 お蚕さんを乗せる?と表現していいのでしょうか。 何段もある棚にそれぞれにカゴを仕舞います。 現在この様なカゴを使っているのかは勉強不足で分かりませんが、 画像は古い物で煙に燻され、 とてもいい飴色になっています。今回は新しい美濃焼きのつるべを飾り、風船カズラを入れてみました。 ミニチュア着物やちょっとしたタペストリーを掛けてもいい感じになります。
水盤 suiban
寄せ植えをしてみました。セラミス?と言う保水力のよい土壌に並べただけなのですが、 なんとなく感じのよい物になったと思っています。自分では。
大八車の車輪や岩、手水のミニチュアも買って置いてみたりなんかしてみました(^^ゞ
フラワーセンターには和風のミニチュアが一杯あってとても楽しいです。
底に穴が開いていない鉢が良いとお店の方が教えてくれたので、古い水盤を器にしました。
この水盤はしばらく前に購入した物で、波千鳥の図が描かれています。お気に入りの一つです。
この植え方は水やりが忘れた頃で良いので助かります。
酒袋 sakabukuro
酒袋です。今に至る以前にお酒の製造元が麹を入れ搾っていました。太い綿の繊維で出来ていて、 耐久度を増す為に柿渋を塗り重ね使用していました。その名のごとく袋になっています。 左右にはつなぎ目が無く、下の部分が縫い合わさっています。全くと言っていいほど同じ色の物はありません。 グラデーションは微妙でとても綺麗だと思います。古布を扱い始めた当時は沢山沢山ありました。価格も現在より低く、買い求めやすいものでした。 作品に仕上げる時、端など何枚も重なった部分ではミシンの針が折れてしまうこともしばしば。。 かなり馬力のあるミシンを使っているのですが。
筒描き tsutsugaki
茶道具尽くしの筒描きです。筒描きのモチーフとしてはよく使われた図案で、 お嫁入り布団に仕立てられていたものです。 幅30センチ丈150センチほどの長い布が4枚合わさって出来ています。 この裏に無地を付け、袋縫いにして中に真綿を入れていました。 お茶のお稽古が上手になるように、と祈って描かれたものでしょう。 筒描きのいろいろですが、東京のサントリー美術館には素晴らしいものが所蔵されています。
くまのブローチ bearshipd broach
テディベアもアンティーク要素の高いものです。オークションでは高値で取引されているようです。 繊維で出来ているものは、風化しやすく保存にも注意が必要でしょう。
それに比べて磁器やガラス製品などは保存しやすいように思いますが、 こわれもの・われもの。。どちらにしても、愛情を持って残していかなければなりません。
そんな高価なくまは持っていませんが、
愛用しているのはちいさいくまのブローチです。江戸ちりめんで出来ています。
手・脚・首が動きます。座っていると5センチくらいです。知り合いのお店で購入しました。
大きな柱時計 old clock
この時計を見るたび、♪大きなのっぽの古時計~♪と、鼻歌が口をつきそうなのですが、 毎日見ているのでそうそう歌っているわけにもいきません。歌はさておき、とっても素敵な古時計です。 古い蔵のあるお家の方にいただいた物です。ネジを巻けば時を刻む事も出来ます。時間が来ればボ~ン、ボ~ンと鳴ります。 びっくりするので、巻いていませんが。彫刻にも味があり、時代を感じます。古きよき時間の流れを思い起こさせてくれる時計です。
屏風と曼珠沙華
「くらふと藍」をオープンして暫くしてから今日まで、毎週お花を届けて下さる方がいます。 ずっとボランティアで。もう10年以上になります。山野草や茶花といった、お花屋さんでは手にはいりにくいものばかり。 全て、ご自分の手によって育てられた植物たちです。 ウチの雰囲気にとてもよく似合うと言って下さいます。 私自身お花は自己流で、お稽古に通った事もありませんが結構楽しんでいます。楚々と咲く山野草の姿が好きです。 今週は彼岸花と薄です。備前の花器に入れました。今年は斑入りのヤハズよりスタンダードなススキがよく育ったらしいです。 バックは、明治時代の子供の祝い着をとって表装した小ぶりの屏風です。