つぶやき・はじまりの物語

思い出の布を飾って

このページはくらふと藍店主と
古藍木綿布との始まりのエピソードです。
初めて手を触れた時の心地よさ・・・。
発色の素晴らしさ、柄行きの美しさ。
古布に出逢えて本当に良かった。
一枚の裂(きれ)に想いを寄せて。

今から20数年前…

2003.10記           

観光目的の旅行先のお土産屋さんで
一枚の柄物の布を手に取りました。
とても手に馴染み、温かい感じがしました。
・・・・それが古布の型染めとの出会いです。

アンティークに興味があったのかと言えば・・皆無で、
その布の価値も分からず、ただ“好き”だから購入しました。

当時、趣味でアメリカンパッチワークをしていました。
これで作ってみようかな・・と思い、テーブルセンターを作りました。
ただ簡単に、一巾を二つにカットし裏に糸味の良い無地を付けました。

とても手触りのいい古藍木綿

月日は流れ、沢山のお客様に支えられ
想いは子供にも伝わり
共に古布を扱う仕事をしています。
お土産屋さんで購入した布よりも柄の良いもの、希少なもの、
いろいろと手元に揃える事ができました。
けれど、、この布が今でも一番のお気に入りです。
お客様に、何故このお店を・・?
と聞かれるたびに、この布を持ち出しております。
譲って欲しいと言われる事もありましたが、
なんとかご理解頂き、ずっと大切に使っています。

一人でも多くの方に古布の良さを知ってもらおうと
バッグやタペストリー、小物を作っています。
パッチワーク講師の免許も取りました。
毎年一回、年末に催す作品展も昨年で17回を数えました。
これからも古布の魅力を追い続けたいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。

                 2003.10   店主


・・・というような訳で、私も母に影響を受け
古布に魅せられております。

                          管理人